20.09.18 高3

先週で数ⅠAⅡBの単元ごとの確認が一通り終ったので*1、今週からはそれらを踏まえて入試問題を解き進める力を鍛えていきます。今日扱った問題のひとつです。

b >0,\ c > 0,\ 0 < \theta < \piとし,f(t) = t^2 -(2b\cos{\theta})t +(b^2 -c^2)とおく.このとき,次の問いに答えよ.

(1) 2次方程式f(t) = 0 が正の重解をもつための条件を求めよ.
(2) 2次方程式f(t) = 0が異なる2つの実数解を持ち,その中の1つだけが正であるための条件を求めよ.
(3)2次方程式f(t) = 0が異なる2つの正の実数解をもつための条件を求めよ.

【中央大 2017年度】

文字の多さや突然現れた\cos\thetaの招かれざる客感に、難しいと感じてしまうようです。でもなんてことはない、いずれも2次方程式の解に関する問題です。4STEPとかにも載っている題材ですね。(1)は「正の」が追加されてますが、「重解をもつための条件は?」と問われればすぐに答えられます。さらにグラフをかけば「正の」を満たすための条件も簡単に導けました。
問題を解く上で大切な作業のひとつは

複雑なものを単純なものにわける

です。大学入試における難しい問題は複雑なことが多く、それをいかに単純なものにほぐしていくかが鍵になります。ですから、上のような問題もまずは自分の知っている幹となる情報を取り出してあげればよいのです。

そのために

  • 既知の問題との類似点を探したり
  • 図やグラフをかいたり
  • 具体的な値で試したり

して分析していきます。場合分けも単純化のひとつですね。
問題の見た目に惑わされず、しっかり分析してほぐしていきましょう。

*1:文系クラスなので数Ⅲはありません